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お知らせ活動報告

「ふるさと大分訪問の旅」参加者からの声

By 2010-10-0610月 14th, 2011No Comments

池上 知子

羅漢寺で集合写真

 私は東京都出身ですが、勤務している会社の会長 後藤正司が、在京大分県人会の会員である縁で参加させて頂きました。

 初めての地、大分はかぼす、しいたけ、温泉町という地味な印象でしたが、日本一の九重“夢”大吊橋、日本のふるさとを想像させる田染荘などの自然、広瀬神社、羅漢寺などの歴史的文化遺産の多い町。また豊後牛、鱧などの豊かな食文化。それから亀の手などの珍味、まさに「百聞は一見にしかず」で、私が思っていた大分県のイメージがどんどん変わっていきました。

 他県出身者であるにもかかわらず、土地の風習についての話しや東京に帰ったら大分をPRして下さいなどと声を掛けて頂いたり、色々なお心遣いを頂き、本当に楽しい時間を過ごすことができました。

 是非、今度は家族で来て、また違う大分を感じてみたいと思いました。

後藤 耕一郎

田染荘をバックに

 老父の世話で年に数回帰省していますが、ふるさと大分の素晴らしさを改めて実感した旅でした。大分のことをなまじ知っているつもりで如何に浅い知識であったかも反省させられました。東京のような大都会で生活していますと浮草みたいに漂う自分にハッとすることがあります。これを防ぐ有効な手段は、署名な芸術家に見習い自分のルーツ(ふるさと)を良く理解し、大切にして根を張り揺るがない部分を自分の中につくることではないかと思っています。

 3日間と短い旅でしたが内容が非常に濃く大分の理解が個人的に大いに進みました。また訪れた大分の各地で地元の方々に歓待していただき、ふるさとの優しさを感じるとともに、ふるさとを大切にしなければとの思いを新たにしました。今回参加されなかった方、大分のことを良く理解されている方も、是非とも次回(4年後)に参加されるようおすすめ致します。

羅漢寺の仏様のパワーに心和む参詣

佐々木 忍

 

子供の頃、中津市は母の実家があった関係で祇園祭によく行ったものです。

その後、社会人になっても中津市に九州工場が建設されたことにより、出張の度に時間を見つけて、耶馬溪に足をのばし、青の洞門にも仲間を案内しました。

しかし、その先の本耶馬溪、羅漢寺にはなぜか今まで行ったことはなく、今回、ふるさと大分訪問の旅で「羅漢寺参詣」が組み込まれていたので、特に楽しみにし期待していました。

無漏窟の「しゃもじ」

最初に、驚いたのは耶馬溪リフトで、羅漢寺まで約5分でいけることです。

大変暑い日だったけど、自然の中で、森の木々の香りもよく、心和やかにお寺が迎えてくれているような気がしました。足に少々衰えがある私にはとても楽しく、元気に参詣でき、又訪問できると確信しました。

次は無漏窟の「しゃもじ」です。願いを救うということで、多くの参詣者が願いごとを書き、入り口の上部、両側面に一杯打ち付けられていました。

1300年の歴史流れる羅漢寺、本尊は釈迦如来、脇侍に文殊・普賢菩薩、四天王・梵釈・竜王に守られ安置されていました。

そして、その奥に、お釈迦様に従った500人の仏弟子、五百羅漢像がいろんな姿勢で、喜怒哀楽の面相で座していました。

阿弥陀堂

自分に似た羅漢を探し当てるには少々時間不足でしたが、本堂2階への暗くて狭い通路を登り(修行の意味?)阿弥陀堂に到着しました。

ぱっと開けた明るい景色、すばらしい展望の中、西方極楽浄土の教主、阿弥陀如来立像が単独で祀られていました。

すごい!! お釈迦様、阿弥陀様、菩薩、天部、五百羅漢 全て仏様のパワー!! 

羅漢寺は参詣前に期待していた以上の大きな感動を与えてくれました。

帰りのリフトでほっと心が和んでいる自分に気付きながら、筑紫亭の鱧料理に思いがうつり、霊気に再訪を誓っていました。

夢の旅「ふるさと大分訪問の旅」

炭谷 宇紀子

 

 ふるさと大分訪問の旅のご案内をいただき、4年前の素晴らしい感動とおもてなしを思い、友人夫妻をお誘いして参加いたしました。

修学旅行よろしく前夜からわくわくしつつ空港の集合場所へ。そこには参加者の皆様の笑顔が並んでいます。

台風一過の秋空に飛行機は羽を広げ、天空の雲海を楽しみながら故郷へ。

機内誌のエッセイの見出しは夢の旅。きっと、このたびが夢の旅になるにちがいないと嬉しい予感。

大分到着後、住吉浜リゾートパークへ。八坂恭介杵築市長の温かなお出迎えを受け、「豊後の天橋立」と称され、広重の『六十余州名所図会』にも描かれた白砂青松を眺めながらの和やかな昼食。見はるかす豊後の海、羽衣伝説に想いを馳せます。

九重“夢”大吊橋の前で

その後、ガイドさんの名調子をBGMに、バスは一路、九重“夢”大吊橋へ。長さ390m、高さ173mとも日本一の吊橋。夢をかなえる素晴らしさ。ゆらゆらと揺れるつり橋から望む滝にかかる虹の美しさは、久方ぶりの故郷を訪れた一行を祝福しているようでした。

夜には久住高原荘で、首藤勝次竹田市長、橋本祐輔豊後大野市長はじめ地元の方々との和やかな交流パーティ。カボスに椎茸、高菜のお漬物は最高でした。

幼い日、優しい大叔父、大叔母を訪ねて通った竹田の地。別府青山高校のコーラス部員として、滝廉太郎音楽祭に出場したことも今は楽しい青春の想い出です。

満天の星、秋風わたる露天風呂。初日の夜は、しっとりと、笑い声に包まれて更けてゆきました。

翌朝も幸い、晴天に恵まれ、県内観光コースとゴルフコースに分かれて出発。

私は友人の長年の夢である長湯の炭酸泉へと別行動。トンボの湯、翡翠の庄を首藤文彦様のご案内で訪問させていただきました。夢を形に変えていく若きリーダーの素晴らしいエネルギーは訪れる方々を温泉文化を通じて癒すことでしょう。

嬉しいご縁は廻るもの。以前、花豊会でご講演いただいた日野直子様がお話しされていたルカス音楽祭の会場となる長湯歴史温泉伝承館「万象の湯」ルカスホールをおとずれ、感激もひとしお。SORINの、広瀬勝貞知事の巻頭対談で知ったキリシタンベルトを、思いがけず訪れることができたのでした。

夢がかなった幸福な気持ちを胸に、東洋のナイアガラと呼ばれ、日本の滝百選に選ばれている原尻の滝で皆様と合流。故郷の野趣あふれるお弁当とご自慢の団子汁を楽しみました。秋風に揺れるコスモス。赤とんぼ。水車小屋。轟々と流れ落ちる滝の絶景に故郷のありがたさを想う午後です。

長年お付き合いのあるあねさん工房のおじろさんご夫妻、平井昌さんのお見送りを受けながら次の目的地、朝倉文夫記念館へ向かいます。

朝倉文夫記念館を見学

森閑としたギャラリーでは、「墓守」や「時の流れ」など貴重な作品とともに、猫好きだった文夫氏らしく、さまざまな愛くるしい猫の彫像が並び、皆様、思い思いに芸術の秋にふさわしい、豊かな時間を楽しまれているご様子でした。

仰ぎ見る由布、芒野原を車窓に、大分全日空ホテルオアシスタワーへ。

二日目の晩は、広瀬勝貞知事はじめ市町村の代表、郷里の方々との歓迎交流パーティが開催されました。

豊後牛のステーキ、イノシシ、関アジ、ヒラメと故郷の海の幸、山の幸に舌鼓。

素晴らしい伝承芸能 日田祇園囃子保存会「梅ケ軒場」、多岐にわたるスポーツ界の若い力、躍進するベンチャー企業、わがふるさとは豊の国を満喫した一夕。

湯布院 玉の湯の溝口薫平様、三和酒類の和田久継社長、浜田博別府市長、岩屋恒久君と、幼馴染や、同窓の先輩のご主人様が、歓迎メンバーの中にいらして、その、ご縁の深さに感謝する忘れがたい夜となりました。

最終日も、お天気に恵まれ一目八景など、耶馬渓を車窓見学。

日本三大五百羅漢の一つ、ロープーウェイで羅漢寺へ。

新婚当時訪れて以来、27年ぶりの再訪に、お灯明をあげ、来し方、ゆく道へ祈りと感謝を捧げました。羅漢さま、これからも遠くから見守ってくださいませ。

筑紫亭前で

昼食は中津市の、国の登録有形文化財、鱧料理の名店、筑紫亭へ。

名女将、土生様の、ご説明を縷々お聞きしながら、天下一の鱧料理に舌鼓。

かつて、高級将校が残した床柱の刀傷。どのような思いがそこにあったのかと、夢半ばで倒れたかもしれぬ、先達たちを偲びつつ、平和な世を感謝しました。

大分北部中核工業団地見学では、見事な環境と立ち並ぶ企業誘致の成功、さらには在京の私たちが東京と大分との懸け橋となって地元の活性化に少しでも貢献できる道、そのさらなる充実を願いました。

いよいよ、旅のクライマックス、実りの稲穂が頭を垂れる、中世の荘園村落そのままの、田染荘へ。

永松博文豊後高田市長のお出迎えを受け、しばし、元寇より500年もさかのぼる宇佐神宮の荘園の歴史散歩。

見事に手入れされた細い畦道、柔らかな秋の日差し、故郷でくつろぐ皆様の微笑み、全てが、心にのこる夢の旅でした。

地元市町村の皆様、ご一緒頂きました皆様、羽矢惇会長はじめ、関係者の皆様に心より、感謝申し上げます。

(在京大分県人会 女性部副代表)